クリエイターのジレンマを超える

クリエイターのジレンマについて。

 

萌えやエンタメに媚びればうける、伝えたいことをやれば受けない。そのジレンマ。


たとえば宮崎駿だってもちろんそういうことはかなりあっただろう。

トトロとか…(自然と遊べがテーマなのにトトロのビデオを見る子供に嘆くとか)

小規模な作品だと、媚びるか、伝えたいことをやるかの二択になってしまう。

今のネットは短絡性に特化したクリエイターがたくさんいるが、

媒体(twitter)が短絡性を歓迎しているので、そうなりがちなのだ。

つまり媚びれば受ける、啓発しようとすれば受けない。

危険な傾向だ。そして若いクリエイターは短絡性に捕らわれがちになっている。


だからこそ、もっとマッシブな作品を本気で作ればいい。
巨大な規模の作品は、様々な表現を組み込める。
それ自体が競争率が低いのもある。

 

そういうフィールドであれば、媚びながら伝えることが可能だ。
そういう作品は懐石料理である。どんな人にも楽しみどころがあり、リーチでき、主張できる。
これを作れるクリエイターは立派である。スキルと覚悟がある。
勢いで作るだけのクリエイターじゃない。頭でっかちなだけのクリエイターじゃない。
ネットに流されず、挫折を乗り越え、崇高な精神を手に入れたクリエイターだ。
クリエイターとしてのニヒリズムを超えたところにあり、ストイックに作り続ける精神があるからこそ、懐石料理がつくれるのである。