戦争体験者が戦争の悲惨さを語ることと、
生命の危機を感じるほどの家庭内暴力を受けた人間で、
その口から語られる体験の悲惨さ・インパクトには大きな違いはないと思う。
理不尽で抗えない死への恐怖の体験やそれが継続することの精神的なダメージ、トラウマという意味で、推し量ることのできない苦痛という意味で同じと言えるのではないかと思う。
人類や歴史の規模で考えれば、戦争という大きな出来事のインパクトは大きいが、人間はあくまで個人で感じるものだ。
死の恐怖の体験談は、どんな理由であれ特別なものだと思う。バカな理由で死にかけたにせよ、興味深いことだと思う。