モラルなき経済活動

まだ貨幣の無い頃、

俺がお前の家を建てるから米をくれよとか、物々交換とか、

そうやって役割分担して助け合いの社会が成立していた。

口約束が当たり前、隣人との信頼関係を築き、助け合う社会だった。

 

歴史の中のある時、

より助け合いを広く一般的に行えるように、貨幣が発明され、導入された。

だけど貨幣はそれをめぐって騙し合い、略奪し、人間のエゴを助長することにもなった。

 

現在も、詐欺、悪質な広告、悪徳商法、そうでなくても購買意欲をむやみにかきたて、いかに搾取するかという視点でのビジネスは次々に生まれている。

社会の繁栄という観点からすれば、本末転倒なのである。

助け合えば反映し、騙し合えば衰退するのが社会である。

お金に縛られ、エゴに走り、助け合いを忘れると、社会は衰退するのだ。

 

「助け合い」言葉にするといかにも説教くさい、古い言葉になる。

しかし、人類の繁栄は助け合いが前提だ。

 

A:助け合い

B:経済活動

とすると、

「AかつB」は崇高な仕事だ。

「AでありBではない」はボランティアだ。

「BでありAではない」はろくでもない商売だ。

 

社会をよくするにはモラルが大切なのである。

お金に惑わされてはいけない。

結論だけ書くと、やはりいかにも説教くさい、古い言葉になるのだ。