目的の組み合わせで樹を育てる

 目的を達成する過程は線分である。

 ゲームをひとつ始めると、線分がひとつ増える。

 線分とはスタートからゴールまでのことである。

 

 ゲームによっては線分の途中に電車の駅のように大小の目的がちりばめられている。

 複雑なゲームは枝分かれもあるし、奥の深いゲームは終点が無い場合もある。

 生活の中には目的や目標は複数あるから、心の中には複数の線分がある。

 

 ある目的にアプローチする過程が、別の目的にアプローチするのに役に立つことはよくある。だから別々の線分はリンクすることがある。

 思わぬリンクが起きるかもしれないし、リンクすることを予想することもある。リンクが起きそうな期待が持てるゲームは、有意義といわれる。

 

 仮に人生にただひとつの大目的があり、全ての小目的が次々にリンクして大目的の過程に収束していくのなら、それは枝から幹へと向かう綺麗な樹になる。キャリアであり、充実感が生まれる。

 逆に器用貧乏な樹は肝心なところでリンクが途切れている。散らばった枝を組み合わせられなかった状態を肯定できるだろうか。

 

 そして、人が持てる線分の合計の長さは限られている。