何万RTもされているしょうもないツイートについて
ツイッターを見ていると、つまらないネタ、つまらない漫画が何千何万ものRT数の情報を伴って流れてくる。
(どうしてこんなことになる?ツイッターをやっている人間の大半はセンスがないのか?ズレてるのは自分なのか?)
人それぞれとはいえど、釈然としないものがある。
などと、そのたびに考えていた。
どうだろう。未だにこのことは考えさせられる問題だ。
でも、「場合によっては」ではあるが、こう考えたら納得できないだろうか。
そのたくさんの人々がRTした理由は、そのツイートや漫画が笑えるから・感動したからではなく、本当は共感やプロパガンダ的な動機があるのだ。笑えるとか感動するとかとは全く別の尺度があるのだ。
実際の例は引用しないが、例えば…
「上司がこんなことを言っていたけど、それってガンダムに例えるとこういうことだから完全におかしいと思う」
「マックで隣の女子高生がこんなことを言っていてシェイク噴き出した」
みたいなタイプのツイートは、
「この漫画は俺の体験をよく表し、俺の言いたいことを言ってくれている」
「このツイートを俺がRTすれば、それを目にした先輩は考えを改めてくれるだろうか」
そう考えている人々がRTする。RTすることが最大の主張になる。
しかし露骨だと気まずくなるから、「主張したいものがありながら冗談めかしているネタツイート」をRTするのが都合が良いのだ。
逆に言うとそういったものがヒットしやすい。そのネタツイートは、笑えることがメインなのではないのだ。共感やプロパガンダ的な動機によりRTされることを目的にするから、カモフラージュ的にネタの体裁を取っているだけにすぎない。
僕は今まで、それを見て、「なにが面白いのかわからない」と思っていた。ズレていたのは僕だったのだろう。
お手軽に共感を求められるのはツイッターの醍醐味だ。彼らはそれに従っているだけだ。