異なる文化圏に投げ込まれると

爪の長いほど敬われる社会があったとする。

その中に投げ込まれたとする。

周りはみんな爪が長い。特に長い人は尊敬の対象となっている。

対して自分の爪は短い。

周囲から露骨に見下されるわけではなく、「まあ文化が違う人だからしょうがないよね」などとみんなが言ってくれる。

だが、爪の長いほど敬われる価値観のなかで生活し続けていると、徐々に自分自身のなかにもその価値観が根付いてきて、徐々に劣等感を感じてくる。

見下されているような気がしてくるのだ。

誰もかれも見下しているようにしか見えなくなってくるのだ。

 

価値観の違う人と生活し続けるのは様々な困難があるだろうが、その一例になると思う。上記の話は極端な例だが、同じことは現実によくある。

というか、僕が体育会系の人ばかりの環境で劣等感を感じ、自虐するしかない状態になったんだけど。

 

今、運動のできる人ほど、成績のいい人ほど、お金持ちほど、偉いという価値観が溢れている。そのなかで競争するなら、気持ちを病み過ぎない程度にしたい。